下肢・臀部の痛み
症例6 左臀部の痛み 急に痛みが出て、寝返りができない
患者:男性 30代
来院:2018年5月
症状
左臀部の痛み 急に痛みが出て、寝返りができない
昨日の夕方から急に左臀部(おしり)にジンジンとした痛みを感じ、夜は痛みが更に強くなり寝返りが出来なかった。今朝も変わらず痛みがあり、しゃがんだり、車を運転していても痛みが出る。週末にイベントがあるため、痛みを早く解消したいと思い、ご家族がネットで検索して来院された。
施術内容と経過
1診:実際にしゃがむ動作をすると、左臀部(おしり)の外側からやや前側に痛みが出る。股関節に関連する問題と考え、足に刺鍼したところ、しゃがむ動作はしやすくなったが、まだ痛みがある。更におしりから足全体を観察し、触診すると左下腿外側の腓骨筋に張りがあり左右差がみられた。そこで立位で左重心に体重をかけるテストをすると痛みが強く出ることがわかった。左重心での体のバランスが崩れていることが原因と考えて、肩甲骨に刺鍼したところ、痛みが全くなくなったため、この日は終了とした。帰られるときに乗車時の痛みも確認したが、痛みはなかった。
2診(初診より1週間後):前回の施術後、おしりの痛みはなく、無事イベントに参加できた。今日は、少し腰と肩に違和感がある。腰は座っているとき腰椎あたりに違和感があり、肩は回すとどこか分からないが何となく肩甲骨に違和感があり回すと引っかかる感じがする。該当箇所を確認し、足、肩に刺鍼したところ、違和感は解消し、2診で施術終了とした。
同時に施術した症状
腰や肩の違和感
主に使用したツボ&活法
1診:中腰L 大腰L 六丘L 中殿筋の導引
2診:大腰LR C7(0.5)LR 巨骨L
考察
左臀部の痛みが出る前に肩甲骨あたりに違和感があった。車に乗られていることが多く、狭い空間で身体自身が動きづらさを感じ、肩甲骨-臀部の関係が崩れてしまったことで起きたと考えられる。
症例5 臀部(おしり)痛
患者: 女性 30代
来院: 2016年8月
症状
臀部(おしり)痛
2日前から左臀部に痛みがあり、帰省先からの車内では痛みが強く耐え難かった。左ふとももの外側にジーンとしたしびれがあり、座っていても、立っていてもなるべく重心を左側にのせず、痛みやしびれが出ない場所を探していた。今日は、午前中、仕事ができないくらいの痛みが強かったが、午後になって痛みは治まる。ご友人の紹介で来院。
施術内容と経過
来院時は、痛みやしびれがあまりなかったが、体を前に曲げることが不安であり、前に曲げると仙腸関節に嫌な違和感があった。また、今まで痛みやしびれがあったため、左側に重心が寄ってしまっており、歩行が不安定であり、左片足立ちも不安定であった。そこで、仙腸関節の違和感改善、片足立ちを安定させることを目的として、肩に刺鍼したところ、違和感が改善され、片足立ちも安定した。刺鍼後、腰部の動きを取り戻すよう、活法を実施したところ、更に動きを取り戻し、動きによる不安がなくなった。明日以降、違和感があるようであれば来院するということで今日で施術終了とした。
同時に施術した症状
なし
主に使用したツボ&活法
肩稜L
膝裏の拘縮取り、腹斜筋の導引、梨状筋の導引
考察
片足立ちが不安定である場合、仙腸関節に問題があることが多い。まずは、患者様の不安定部分を除き、その後、今まで痛みなどで動きづらかった腰部の動きを取り戻すよう活法を実施したことで更なる症状改善につながった。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
症例4 右大腿部(ふともも)内側の痛み
患者: 男性 50代
来院: 2016年8月
症状
右大腿部(ふともも)内側の痛み
約2年ほど前から、右下肢に体重をかけて右膝を曲げると、膝が固まったような感じになり、右ふともも前の内側に痛みが出るようになった。その際、整形外科では右下肢のレントゲンを取ったが、異常はなし。立ち仕事で立っていても辛くなるため、近所で鍼治療しながら、ケアをしていた。今日は、当院の近くを通りがかり来院される。
施術内容と経過
問診から、症状が出始めた2年前に、ぎっくり腰を患った。この影響もあり、立位姿勢を横から見ると、やや猫背で、股関節、膝関節が軽度に曲がった状態であった。また、右には体重をかけると痛みが出るため、右膝が曲げづらい。まずは、股関節・膝関節を動きやすくするよう、下肢に刺鍼を実施。最後に胸椎の動きを出すよう、背中に刺鍼したところ、右下肢に体重をかけても右ふともも前の内側に痛みがなくなった。
同時に施術した症状
なし
主に使用したツボ&活法
T11(1.5)R 委中R 築賓R 大腰R
考察
股関節・膝関節の動きを良くしたあと、脊柱のバランスを取ることで今回の症例は改善することができた。手や脚は、身体の中心である脊柱で互いに引き合いことでバランスを取っている。特に、下肢については、下部胸椎・腰椎との関係が深い。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
症例3 転落後の左大腿(ふともも)後面の痛み
患者: 男性 70代
来院: 2016年7月
症状
左大腿部(ふともも)後面の痛み
2か月前、家の前で、約2mの高さから転落し腰をうってしまい、それ以来、左大腿部後面が痛み始めた。病院で腰部のレントゲンを撮ったが「骨には異常なし」。その後、病院に通うには遠かったので、近所の整形外科に行き、しばらく電気治療などしていたが改善せず行くのやめてしまった。本院での鍼治療を知り、息子さんと一緒に来院。現在は、歩いてしばらくすると左大腿部後面に強い痛みが出るが、少し休むと歩くことができる。
施術内容と経過
仰向けで寝ると痛みが出ること、2ヵ月前に転落して腰をうっているため、腰臀部を触診すると、左仙腸関節部に硬くて、押すと痛みがある所があった。仙腸関節は、肩甲骨と動きが連動しているため、関わり深い肩のツボに刺鍼したところ、寝ても痛みが出なくなった。また、椅子から立ち上がった時に、腰が少し後ろに伸びづらく立ち上がりにくかったため、足に刺鍼したところ、スムーズに立ち上がることができ、症状のほとんどが消失した。明日以降、症状が残った場合は引き続き施術するという約束で施術終了。
同時に施術した症状
なし
主に使用したツボ&活法
肩稜L 大腰R
考察
今回の症例は、しばらく歩くと痛みが出現する(間欠跛行)ことから、脊柱管狭窄症の可能性も考えたが、既にレントゲンで骨などには異常がなく、特に診断名を受けていないこと。また、ケンプ検査などを実施し、陽性反応はみられず、歩行時、あるいは仰向けでる時など、身体を動かすことで患者さんは痛みを訴えているため、仙腸関節、脊椎などが原因で、下肢に影響が出ていると考え、今回の治療に至った。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
症例2 腰部椎間板ヘルニアによる右大腿部(ふともも)外側の痛み
患者: 男性 60代
来院: 2016年6月
症状
右大腿部(ふともも)外側の痛み
1か月前、急に右大腿部外側の痛みが出て、整形外科を受診。腰椎椎間板ヘルニアと診断される。ドクターからは、1か月間様子を診て、今後どうするか決めましょうと言われ、痛み止めを処方され、服用しているが効果なし。日常で少しでも痛みを改善したいため、ご家族からの紹介で来院される。
施術内容と経過
《1診》:テスト実施したところ、筋力低下はなし。ラセーグ(陰性)、右FNS(陽性) PTR/ATR(正常)。そのほか、伏臥位になると痛みが強くなる傾向にあり。このため、伏臥位できる時間を最小限に考え、痛みの箇所から、まずは、腰椎へのアプローチを実施。その後、仰臥位にて股関節の動きを調整したところ、痛みは幾分軽減した。この日の治療は終了。
《2診》:伏臥位で痛みが増すことはなくなったが、未だ右大腿部(ふともも)外側の痛みは強い。今回から電気(パルス)治療を実施。パルス治療を実施直後に、痛みがほとんど感じなくなり、パルス治療終了後、下肢全体が軽くなったとのこと。
《3診》:長距離を歩いた後、朝起きたりするときに痛みは出るくらいで、嬉しいことに痛みはかなりなくなっている。また、腹圧をかけると右鼡径部が痛むため、足に刺鍼した。1ヶ月間の治療は終了。
同時に施術した症状
下肢の重だるさ
主に使用したツボ&活法
1診:L3(1)R 膝腰関R 豊隆R 飛陽R
2診:座ブ点-梨状筋間の電気(パルス)治療
3診:座ブ点-梨状筋間のパルス治療 大腰R
考察
今回の症例は、腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛だったと考えられる。次回のドクター受診までの1か月間で、痛みを少しでも改善したいとご要望だったため、坐骨神経にダイレクトにアプローチする電気治療を実施。本治療で効果がみられ、ご要望に答えられた。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
症例1 左ふくらはぎのつっぱり感
患者: 女性 30代
来院: 2016年5月
症状
ふくらはぎのつっぱり感
立っていると左ふくらはぎが突っ張って攣りそうになり、趣味であるバスケットボールがしづらい。体を前に曲げると、左太もも後面が突っ張ってしまう。このあと、バスケの練習があるので、何とか動けるようにしたくて来院。
施術内容と経過
立位でふくらはぎを触診したところ、ふくらはぎ全体が張っている。体幹の動きをチェックしたところ、左仙腸関節に違和感が出る。また、左下肢は、バスケでは、ピボットで軸足となる。しかし、軸足が少し不安定なことがあるとのことで、片足立ちをしてもらうと、ふらつきがあり少し不安定であった。こうしたことから、仙腸関節の調整、体幹の動きに問題があると考え、関連個所に刺鍼したところ、立位でふくらはぎが突っ張りがなくなり、体を前に曲げても、左太もも後面が突っ張ることがなくなった。
同時に施術した症状
片足立ちの不安定さ
主に使用したツボ&活法
腰眼L 肩参L 玉人L
考察
今回の症例は、バスケの練習や仕事での姿勢など、下肢の筋緊張が原因で、体全体の連動できなくなり、問題が起きたと考えられる。患者様自身も、20代の頃に比べて、体の柔軟性や持久力が変わってきているがわかっているが、自分自身ケアが少し怠ってしまっているとのこと。下肢のストレッチなど必要なケアを指導した。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
予約・お問い合わせはコチラ
●お電話での予約・お問い合わせ
定休日 日・月・祝日 (臨時のお休みあり)
●ネットからのご予約 (24時間受付可能)
●お問い合わせ (24時間受付可能)
お問い合わせフォームより、ご連絡ください。